2022ディスクロージャー
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 当組合の経営に影響を及ぼす様々なリスクに対し、常務会・リスク管理委員会・ALM委員会・情報管理委員会・資産自己査定実行委員会などが統合的リスク管理部門やリスク関連担当部と連携して、リスクの実態分析や回避施策の実行をチェックしています。統合的リスク管理方針に基づき、各リスクの管理規程を整備するとともに「統合的リスク管理規程」により、当組合全体のリスク把握、変動への対応に努めています。 信用リスクとは、取引先の倒産や経営財務状況の悪化等により、貸出金やその利息などの回収が困難となり、金融機関が損失を被るリスクをいいます。 当組合は与信先の信用状況把握が何よりも重要であるとの認識のもと、適正な信用格付と実態分析による与信判断、不動産担保評価システムによる不動産価額の適正評価等を実施しています。さらに信用リスクを回避する視点から特定の業種やお客様に偏ることのないよう、小口・中口取引の推進を図っています。 個別案件の審査・与信管理にあたっては、審査部門と営業推進部門を分離し、相互牽制が働く態勢としています。さらにリスク管理委員会等各種委員会を定期的に開催し、信用リスク管理・運営における重要事項を協議・検討するとともに、経営陣(理事会・常務会)に対し報告する態勢を整備しています。 貸倒引当金は、「資産自己査定実施要領」「償却・引当金の計上基準(償却・引当の実施マニュアル)」に基づき、自己査定における債務者区分ごとに計算された貸倒実績率を基に算定するとともに、その結果については監査法人の監査を受けるなど、適正な計上に努めています。 信用集中リスクとは、大口融資先(グループ)の与信及び特定業種など一部の与信先等に過度に集中することにより被るリスクをいいます。 当組合は大口先への与信限度額設定、貸出金業種別残高等のチェックを行なっています。 市場リスクとは、有価証券の価格や金利・為替等が変動することにより当組合の保有資産の価値が変動し損失を被るリスクをいいます。 当組合は運用実績・運用方針の遵守性、リスク管理情報の定期的なチェックを行っています。またALM委員会で金利・為替予測を行い、市場流動性の管理、損益の管理を含め資産・負債を総合的に管理しています。 銀行勘定の金利リスクとは、銀行勘定の運用勘定と調達勘定が金利変動に伴って発生するリスクをいいます。 当組合は下記金利シナリオでリスク量を算出し、計測結果をリスク管理委員会等に報告し、対応が必要な場合は協議・検討を行ないます。IRRBB(Interest Rate Risk in the Banking Book) バーゼル規制における銀行勘定の金利リスク対象リスク主管部署融資部コンプライアンス委員会信用リスク融資部資金運用部ALM委員会信用集中リスク市場リスク資金運用部資金運用部理事会監査部常務会リスク管理委員会統合的リスク管理リスク統括部銀行勘定の金利リスク流動性リスク監事会情報管理委員会資産自己査定実行委員会オペレーショナル・リスク事務リスク事務統括部システムリスク経営管理部その他のリスク本部各部30■リスク管理態勢経営管理態勢経営管理態勢 リスク管理態勢及び法令遵守態勢 ●信用リスク ●信用集中リスク ●市場リスク ●銀行勘定の金利リスク

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